自分で製本

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うらわ美術館で開催された《本のワークショップ/交差式ルリュール》に行ってきました。
手持ちのハガキを使い、「交差式ルリュール」という技法を使って本に仕立てるワークショップ。
 ハガキ2枚を和紙のリボンにのり付けして見開き状態にし、4枚一組のセットにしたものを糸でかがって表紙の素材に綴っていくといったもの。表紙と裏表紙は別々の紙で、背の所で交差させてひとつのカバーにしたてます。
 3時間のワークショップで20枚のハガキが見事に1冊の本になりました。
 そんなに難かしくないし、紙と針と糸とボンドがあればできちゃうので、年賀状とかをまとめるのにいいかもね。
 写真は、ワークショップの成果です。

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『魔術師の夜』キャロル・オコンネル

務台夏子訳 創元推理文庫 2005.12.28(上・下 各800円+税)

原題は"Shell Game"。
"Winter House"(2004)までのシリーズ8作中で1番の傑作ではないかと思っている話。ペーパーバックを読了してから翻訳を読むのは、今回が初めて(^^;。
当時の感想はこちら
自分の考えていた日本語と翻訳文にギャップがあって、なんだか変な感じ。
もっとも、ちょっと目をとおしただけなんですが・・・。
未読本が山になってるので、ちゃんと読むのはいつになることやら。

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『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』橋本治

新潮文庫 2005.11.1(本体629円)

 私は三島を読んだことはない。それでもこの本を買ってしまったのは、著者の評論のファンであるということもあったけど、それよりも「三島邸のアポロ像は存外チャチだ」ということから始まる書き出しにつられたせい。
 私の中にある最初の三島の記憶は「自衛隊の基地で切腹した」という幼い頃に耳にしたニュースだった。次の記憶は、高校生の頃。同級生が三島派vs太宰派で激論していたのを覚えている。当時の私が住んでいたのはSFの国で、出張してもせいぜい澁澤龍彦の国だったので、その論争はほとんど対岸の火事だったんだよね。その後のニアミスは二十歳すぎに目撃した『薔薇刑』という三島の写真集(^^;;。当時勤めていた事務所で撮影者の細江英公さんの他の写真を扱ったことがあったんで、そのからみで眼に入ったんだと思う。今でも口に薔薇を埋め込んだ三島の顔を思い浮かべるとクラクラする。そうそう、街角にはられた『憂国』の自主上映のチラシの中に使われていた、ハチマキ&学ラン姿というのも覚えている。
 そして、もっとも最近の記憶は『からっかぜ野郎』という三島の主演映画。なぜかエンディングだけ見たのだけど、楽しそうにチンピラを演じていた。
 そう、私のイメージにある三島は、作家ではなく「何だかへんな人」だったのである。この本はその謎を解いてくれるような気配がしていてそそられたんだよね。結局《立ち読み》転じて《お買い上げ》¥ちゃり〜ん¥。
 みごとなツカミにはまって中を読み進むと、1作1作が丁寧に読み解かれている。それを読んでふらりと「三島を読んでみてもいいかも」と一瞬は思った。が、しかし、そんな気持ちも引用文を読んで萎えてしまった(^^;;
 美少年を賛美する文章に胸焼けしちゃったのである。
 著者によって読み解かれた三島の葛藤は魅力的なのだけど・・・。
 う〜〜〜ん。
 三島を読まないのも人生かもしれない。

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『狼の帝国』ジャン=クリストフ・グランジェ

高岡真訳 創元推理文庫 2005.12.16(本体1,000円)

 『クリムゾン・リバー』『コウノトリの道』と2作とも読んで面白かったので、ちょっと高かったけど読んでみることに。
 あいかわらずケレン味たっぷり。トンデモ話のような医学ネタと政治ネタを巧みに織りまぜ、ひとつ謎が解けるとその中から次の謎が現れるというストーリー構築は、まさにマトリューシュカ!
 話の柱のひとつはパリの裏側にあるトルコ人社会。トルコ人問題はドイツのものだと思っていたけど、フランスもそうだったのね。もっとも、パリにはいろんな国の人がいるから、トルコ系が他民族にくらべて大きなボリュームを占めてるかどうかはわかりませんが・・・。ふつうに思い描くパリとはずいぶん違う世界が描かれています。その点も読みごたえがありました。
 そうそう。この作者、登場人物に厳しい(^^;;
 
1,000円分の価値はあったかな。

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キャロル・オコンネル作 Winter House

 数十年前に大量殺人のあった豪邸に侵入した強盗が家人に殺された。殺したのは数十年間の行方不明の後、家に帰還したその家の令嬢ネッダ。ただの過剰防衛に思われた殺人だったが、被害者はマロリーの逮捕した連続女性殺人の容疑者だった。
 と、いうところから話が始まる。
 今回の見どころは、「マロリーのかわりに死刑になってもかまわない」程彼女を愛するチャールズがマロリーとは別の女性の騎士なるとこかな?。
 重要なブレーンであるチャールズとの不協和音に動じることなく、我が道をいくマロリー。
 なんといっても、12歳で失踪したネッダはある意味伝説のヒロイン。しかも、老境に達してもなお魅力的。センチメンタルな殿方たちが、自分達の思い込みにふりまわされるのと反対に、マロリーはあくまでも冷静だった。
 マロリーはネッダと同じ様な過去を持つ。だからこそ、非常にクールにネッダを見ることができた。マロリーのクールさは感情に論理判断が曇らされないという意味なのだが、この辺が冷たさや非人間性という風にとらえられてしまう。今回はそれを十分分かってるはずのチャールズが離反してしまう。読んでるこっちは「あなたがマロリーから離れてどうすんのよ!」とつっこみを入れたくなるけれど、当のマロリーは動じない。ある意味可哀想なチャールズ。
 「感情的な思いやりによる判断」と「冷徹な論理判断」のどちらがいいのか、っていうすれ違いなんだけどね。この役割分担が、共感を男性のチャールズが、論理を女性のマロリーが受け持つ形になるのがこのシリーズのポイントなんだと思う。

 ともあれ、あいかわらずオコンネルは年配の人を魅力的に描いています。主な登場人物のほとんどが熟年。チャールズも40がらみだし(^^;;
 
 マロリーは今回も大型拳銃ちらつかせて、女ダーティー・ハリーを決め込んでいるけど、その背後ではいつも年老いた円卓騎士たち(っていってもポーカー・テーブルだけど)が見守ってる。彼等にとってマロリーはいつまでも、ずる賢くてやんちゃだけど愛さずにはいられない王女様なんだよね。

Carol O'Connell "Winter House" Berkley Novel $7.99US 2004

Winter House (Kathleen Mallory Novels (Paperback))
Carol O'Connell
Berkley Pub Group (Mm) (2005/09/06)
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『鉄子の旅-1』菊池直恵 横見浩彦

小学館 IKKICOMIX 本体562円+税
ついに買ってしまいました(^^::。
「鉄」に振り回されつつ「鉄」化していく漫画家キクチの目から見た鉄道の旅。キクチさんのふつーっぽい視点と横見センセーの鉄道への愛情爆発のトーク+微妙に力のヌケた所がすてきな編集のイシカワ氏の存在感がミックス。ついついひきこまれて、読んでしまった。
「130円:一都六県大回り」の回の駅員さんとの掛け合いは笑えた。
マジ鉄はしんどそうだけど、プチ鉄なら楽しそうかもと思わせる1冊。
きっと続きも買ってしまいそうな予感。

めざせ(?)レールクイーン

相方に「鉄」と言われてしまう私は、素質有りかも
旅のバイブルはトーマスクックの赤本だし(^^;;


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Winter House 入手

050830_12390001.jpg Amazonで予約していたCarol O'Connelll "Winter House"ペーパーバック版が届いた。(^^)ということで、ひとまず写真をアップ。読み終わるのはいつのことやら。

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『教科書でおぼえた名詩』文藝春秋編

文春文庫Plus  定価(本体505円+税)(2005.5.10 第1刷)

 万葉集、古今・新古今といった和歌、俳句から日本の近代・現代詩や漢詩、さらにはリルケやコクトウの詩の翻訳までが二百数十ページに納まったおトクな1冊。
 この本の最大のヒットは巻末の《うろ覚え索引》。「え〜っと、あれ何だっけ???」なんて時、これがあれば助かりそう。
 個人的には、「山村暮鳥だったら『風景』でしょう!」とか、「『雪』もいいけど三好達治なら『駱駝の瘤にまたがって』を乗せてほしかったなあ」などと思ってしまう訳だけど、こういう本を出してくれただけでもちょっぴりシアワセ。
 そういえば、昔は文庫で名詩集がずらりとならんでいたのよね。

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『英国アールヌーヴォーブック』ジョン・ラッセル・テイラー

『英国アールヌーヴォーブック〜その書物デザインとイラストレーション〜』
ジョン・ラッセル・テイラー著 高橋誠訳 国文社(1993.4.5)本体3800円

 19世紀末英国のイラストレーションというと、まず思い浮かべられるのがビアズリーだけど、この本ではそれ以外のアーティストもいろいろ紹介されている。
 中でも、チャールズ・リケッツ(オスカー・ワイルドの詩集「スフィンクス」のイラスト&装幀の作者)には30ページを割いていて、リケッツのファン(^^;;には嬉しいかぎり。彼に関する本って、あまりお目にかかったことがなかったので、とってもシアワセ。
 アーツ&クラフツと英国アールヌーヴォーの関わりについて著者が述べて行く過程で、聞いたような名前がズラズラとでてくるので、19世紀末英国美術マニア(怪しいなあ)なら、相関図を思い浮かべながら読むのも一興。
 レイアウトやタイポグラフィーなんかについてもいろいろ言及していて、勉強になります。

 
 

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Comic Baton

momo THE BLOGのばるばるさんからバトンをもらった。今度はコミックバトン。
中学時代には友人とやりくりして週マ・別マ、週コミ・別コミ、りぼん、花とゆめ、LaLa、ぶ〜け、プリンセスを毎号欠かさず読んでいた私にとっては、小躍りするほど嬉しいバトン(^^)v(花とゆめ、LaLa、ぶ〜けは創刊号から読んでたし(^^;;)
でも、実際語ろうとすると意外にでてこないものね。
■Totak volime of comic on my Bookshelf
(本棚に入っている漫画単行本の冊数)

現在はほとんどの単行本は箱詰めになって貸倉庫に眠っているんで、実数不明(^^;;
本棚にあるのは、読み返し頻度の高いいくつかのシリーズものだけ。
あと自宅にあるけど、箱詰めになって納戸に収納してあるものあったような・・・。
■Five comic Iread to a lot, or that mean a lot to me
(よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画)

1.「福屋堂本舗」(遊知やよみ、全11巻、BMC)【癒し系代表】
 京都の老舗菓舗の三人娘をめぐる物語。全編が京ことば。年頃の娘と老舗ののれんの絡みと、そこに描かれる京都人気質が、根っからの関東人の私にはすごく新鮮。三人の娘たちのキャラもきちんと描かれていて、派手さはないけど読んでてほっこり(←この使い方でいいんでしょうか?)できる漫画。どんよりした時などは11巻通し読みでリフレッシュ!!ということで、読み返す頻度が高いシリーズです。
2.「はみだしっ子シリーズ」(三原順、全?巻、花とゆめコミックス)【マイルーツ代表】
 雑誌連載時から読んでいて、「はみだしっ子」と一緒に成長したといっても過言ではないかもしれません。グレアム、アンジー、サーニン、マックス。仲間で好きなキャラえらんで取りっこしてました。アンジー好きな子は性格もアンジー系だったりして、みんな結局は自分に似たキャラを選んでいたような気が・・(ちなみに私の贔屓はグレアム(^^;;)
 三原順先生がお空の星になってから、、もうずいぶんたってしまった。合掌
3.「MASTERキートン」( 勝鹿 北星, 浦沢 直樹、全14巻、ビッグコミックス)【マイアイドル代表】
 MASTERキートンこと平賀・キートン・太一は私の最も愛する男性キャラのひとり。ヒーローになっちゃわないヘタレな部分があるところが好き。でも、実はおやじさんの平賀太平の方がカッコイイゼ!!と思ってしまったりするので、父と息子の間で揺れ動く女心(^^;;てとこでしょうか。
4.「エチエンヌシリーズ」(水星茗、全?巻、ぶ〜ケコミックス)【天使系代表】
 オカルト&ホラー物愛好家としてここらで、天使物をひとつ。天使物なら「天使禁猟区」でもよかったのだけど、それに先行する天使系のシリーズに敬意をはらって「エチエンヌシリーズ」をチョイス。最初の頃はキャラも線もあまりキレイとはいえなかったのが、話を重ねるごとにどんどん絵がキレイになっていったのが思いで深い。自分が漫画雑誌を買わなくなったこともあってか、いつのまにか縁がきれてしまったのが残念。どうしてるんでしょう?
5.「月下の一群」「月下の一群part2」(吉野朔美、全1巻、全2巻、ぶ〜ケコミックス)【作家チョイス代表】
 名香智子とどちらにするか迷ったのだけど、デビュー作(たぶん)「ウツよりソウがよろしいの」から読んで来たこともあって、吉野朔美からひとつっていうかふたつ。
 「少年は荒野をめざす」や「ぼくだけが知っている」のように一種独特な少年の空気みたいなものが感じられる作品も捨てがたいし、「ジュリエットの卵」の微妙な透明感もいいけど、ここは思いきって「月下の一群」「月下の一群part2」をチョイス。連載当時、少女漫画雑誌で大学生が主役という話はあんまりなかったのだけど、これは珍しく大学生もの。主人公たちとあまり年が離れていなかったんで、いわば青春の思い出ってことで(^^;。
■Five People to whom I'm passing the baton
(バトンを渡す5名)

アンカーになりそうなんで、前回もバトンを渡したDuro:ARESのDuroさんへ今回も強引にわたしちゃお。
よろしく!

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