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MOA美術館蔵 尾形光琳《紅白梅図屏風》

Byobuおそらく、光琳の紅白梅図の中でも、もっとも良く知られた作品がこの屏風。年に一度、梅の花の時期にだけ展示されます。幾度となく図版で目にしたし、テレビでも見た作品だけど、現物を前にすると、記憶の中の絵とは感じがちがうことに気づかされます。
 苔むした幹のしっとりとした肌合い、金箔の中から浮き上がる白梅の白、紅梅の紅。あり得ない形で迫って来る白梅の枝の迫力と、控えめなカーブを描いて伸び上がる紅梅の枝の優美さの対比。
 白梅の枝の描く V字の底点を、折り目に配置することで、立ち上がる枝の先が見ている方に差し伸べられるという趣向は、心憎いばかり。
 やっぱり屏風は現物を立てたところを見るのが一番です。
 近づいたり離れたり、正面から見たり斜めから見たり。見る位置や角度によって屏風は様々な表情をみせてくれます。ベストビューポイントは作品によって違いますが、この作品に関しては、私のベストポイントは正面2m弱ぐらいの距離。川の真ん中から両岸の梅を愛でる。そんな気分に浸れます。
 
 この屏風には一部屋が与えられ、思う存分作品の世界にひたれました。贅沢をいえば、私としては、あと5度ぐらい屈曲を強くして欲しかったかな。その方が枝の仕掛けが生きてきたような気するんですが・・・。

 写真は、お土産に買った2筆箋。厚手の紙に印刷してあって真ん中にミシン目が入っている。上下を切って折り曲げるとミニチュア屏風が出来上がり!(これとは別に、ちゃんとしたレプリカもあります)

 来年も、また見にいっちゃおうかな。

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MOA美術館へ(〜via 天国へのエスカレーター?)

「展示室までは、エスカレーター7機乗り継いで行きますから、身軽な方がいいですよ。あと、展示物以外は撮影できますから、カメラお持ちになるといいですよ。」
 玄関扉の前の守衛さんの言葉に、慌てて玄関外にあるロッカーエリアに向かう私。
 アノラックで着だるまになっている上、パンパンになったショルダーバッグを袈裟懸けにした姿を見かねて声をかけてくれたらしいです。
 ちょっとした気配りだけど、なかなか出会えるものではありません。
 入館前から美術館の好感度上昇です。

Stepfloor
 中に入ると、まず第1のエスカレーターが目に入ります。巨大なチューブの中を這い上がっていくエスカレーター。エスカレーターを飲み込んだ天井は、照明で彩られ、その色が秒刻みに変化します。急角度で上がる長いエスカレーターはほとんど「天国への階段」。最初のエレベータが終わると踊り場を経てすぐ次のエスカレーターへ。2機目の頂上にはドーム天井のホールが。

2ndescaHall

Scean  エスカレーターで延々上がったところでようやく展示室フロアに到着。目玉のひとつは秀吉の《黄金の茶室》の再現。でも、まずは眺望を堪能しながら、ほっと一息です。展示作品については、別途に書こうと思うので、ここではパスして次へ。

 建物は、熱海駅からのバスの発着所のある所から山の斜面を這いのぼるようにして作られています。建物の中腹(こういう言い方はちょっとへんだけど、山の斜面に沿っていることを考えると、こういう方が分かりやすいかも)にも玄関があり、そこから外に出てみることに。

OutstearsOutside

 テラスには警備の方がひとり。この方もステキでした。
 お客さんに写真撮影を頼まれると、イヤな顔ひとつせずにせっせとシャッター係を努めていらっしゃいました。連れを引きずって、私もおねだり。素敵な写真をありがとうございました。

 警備員さんて、無愛想っていう印象があったのですが、ここの方々は大違い。
「楽しんでいって欲しい」というホスピタリティに満ちていました。

 MOA美術館、またまた、好感度上昇です。

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