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「仏像 一木にこめられた祈り」展 10/3(火)〜12/3(日)

 Pa0_000910/3から東京国立博物館で開催されている、仏像展にいってきました。サブタイトルの「一木」という言葉どおり一木造の仏像の展覧会です。
 全体は、第一章:檀像の世界、第二章:一木彫の世紀、第三章:鉈彫り、第四章:円空と木喰、の四つのパートで構成されています。時代的には、7世紀の唐で作られたものに始まり、奈良時代を経て11世紀の平安時代に進み、その後600年ほどをとばして、17世紀の江戸時代から19世紀初めまでの仏像がならんでいます。
 イヤホンガイド愛好家としては、まずはイヤホンガイドを入手。今回は《一般向け》と《仏像の見方ガイド》の2ヴァージョンが用意されています。そのうえ《一般向け》のナレーションは市原悦子さん。気分は「まんが日本昔ばなし」。シナリオも良く考えられていて、コーナーとコーナーを移動する間にはまめ知識が挟まれ、いくつかの像のところではBGMとしてお坊さんの声明が流れます。これだから、イヤホンガイドはやめられません。
 贅沢をいうなら、ペア用ツインイヤホンが欲しいところ。友人と一緒に鑑賞していたので、同時に二人で聞けたらと思ってしまいました。デートで来てたカップルも結構いたので、需要はあると思うんですが。どうでしょう?東博さま。
 展示の演出は割とストイックで、ライティングとバックにシックなクロスをたわませる程度。でも、一体一体がとても印象的。小檀像の展示では、ガラスケース+ファイバーライトが使われていて、クールな感じが新鮮で素敵でした。
 ちょっと残念だったのが、前期展示の主役ともいえる《菩薩半跏像》のライティング。かっこ良かったのだけど、設定身長と違ったせいか、像を回りながら見ると、直接光源が目に入ってしまうポイントがあって不便しました。
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 「仏像展」という言葉で、私の頭の中に浮かんだのは、平安期のエレガントな仏像や鎌倉期のカッコいい仏像のイメージ。ところが、実際に行ってみると、そのような方々はいらっしゃいませんでした。サブタイトルの「一木」を見逃していたんですね。
 一木造というのは、頭や体幹部を一本の木材から彫り出した仏像です。ちなみに、イメージしていた平安後期〜鎌倉期の仏像は、もっぱら寄木造あるいは割矧造という技法でつくられています。一木造ではありません。だから、彼らがいらっしゃらなくて当然といえば、当然。それゆえ、江戸時代の円空まで間があいてしまったということでしょう。
  とはいうものの、白檀に刻まれた小さな仏像の繊細さや、等身大の一木彫(一木造の中でもできるだけ全体を一本の木から掘り出そうとしたもの)の存在感には、一見の価値があります。
 中でも、《菩薩半跏像》の美しさは格別です。等身大の像はどこか素朴な感じが拭えないところがあったのですが、この像にはそういった素朴さは感じられません。洗練された優美さにうっとりしてしまいます。
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 仏像をみていると、「こんな顔した人にあったことある!」と思ったことありませんか。今回、私、三谷幸喜・仏、大沢たかお・仏、ボビー・オロゴン・仏を発見しました。三谷幸喜・仏にいたってはお3方もいらっしゃいました。三谷氏、仏像顔なんでしょうかねえ。

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