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ウェル.com美術館プロジェクト06秋

国立西洋美術館で11/3〜11/19に行われた、ウェル.com美術館プロジェクトのモニターに参加してきました。
音声+映像をつかったガイドを、ワンセグ携帯とニンテンドーDSを使って提供するという試みです。

 ワンセグの方は、館長のあいさつとか、館内のガイドとかを映像付きで放送。情報メニューからは周辺展覧会の紹介を画像と文字で見ることができる構成になっていました。でも、映像はじーっとしていないと受信できません。
ふたをとじれは音声のみの放送になるのだけど、イヤホンガイドとちがって操作性が悪い。使うキーが限られていても、あれば押しちゃうし、しかも、不要キーが無効になってなかったから、関係ないところを押してパニックになってしまいました。その上、「ここは、静かに見たい」とか「聞き直したい」と思っても融通がききません。所詮、《放送》なので、一方通行なんですね。
 館内の建築ガイドとかは、携帯の小さな画面で見せるより、映像コーナーでもつくってハイビジョン+大画面でエンドレスで流す方が気がきいてるとおもうのですが。
 私としては、ワンセグ放送やるぐらいなら、まともなイヤホンガイドを制作して欲しいです。

 で、おつぎはDSです。

 これも、イマイチでした。端末としてDSはいいかもしれませんが、コンテンツが《放送番組》なのがNGです。絵を見に来てるのに、絵の前でDSで受信(?)した放送を見せる、ということが疑問。たとえば、単眼鏡がわりに見たいところのクローズアップを見ることができる、とかいうのなら、意味があると思いますが、TV番組みたいなものを流されても、絵に集中できません。DSの画面ばっかり見て、肝心の絵の方の印象が薄くなってしまいました。
DSのコンテンツは作品の背景とかを語る映像番組だったので、小さな画面で配信するよりも、先に書いたように、大きな画面で見せる場をつくるか、商品として販売してもらった方がありがたい気がします。

ワンセグ携帯はさておき、
DSの方はインタラクティビティの高いコンテンツを作ることができるはずなので、もうすこし、見る側の立場で制作してほしいものです。

何と言うか、映像制作会社の営業戦略にのせられたのでは??という気がしてなりません。

マルチメディアガイド=映像放送ではないと思うんですがねえ。

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UKIYO-e TOKYOに行ってきた

Ukiyoe1  「にゃんとも猫だらけ」という国芳の猫の浮世絵を中心とした展示をやるということが、新聞の展覧会ガイドにのっていたので、早速いってみました。聞いたことがない場所だと思ったら、今年豊洲にできたばかりの複合ショッピングモール《ららぽーと豊洲》の中の一角にありました。中庭に通じる地味な通路の隅に、ひっそりとのれんを掲げたギャラリーが、めざす《UKIYO-e TOKYO》。美術館のつもりでやってきた私にとっては、何とも肩すかし。
Ukiyoe3

 イヤな予感を感じつつも、のれんをくぐって受付で500円払い、いざ展示室に!。予感は的中。全体の半分だけ点灯した青白い蛍光灯の光の中、目の前に広がっているのは、仰々しく吊り下げられたUKIYO-e TOKYOのバナーと、薄青で印刷された猫柄で埋め尽くされた壁面でした。作品を見せるというよりも、バナーを使ったインスタレーションをみせられているようです。
 まあ、入った時のつかみとしては、それなりに面白いかもれません。でも、肝心の作品を見ている時に壁紙がうるさくてしかたありません。一点一点の間隔が狭いのも難点です。ギャラリーはおそらく40畳ぐらいの広さはあるとおもうのですが、そのほとんどが、前述のバナーのインスタレーションにとられてしまっているため、肝心の作品は、壁面ににかけられるだけかけたという状態になってしまっています。
 おまけに、作品がイマイチ。国芳で猫ですから、東京国立博物館にあるようなものを期待してきたのですが、女性と猫の取り合わせみたいなものばかりが目につきます。猫を擬人化したものもあったんですが、国芳の傑作から比べれば魅力薄といった感じが否めません。目玉であったと思われる、猫で五十三次を表現した作品はでていませんでした。せめて原寸の複製ぐらいは飾ってほしいものです。(ハレパネはあったけど、キャプションもないし、エッセイパネルの隣に単なるにぎやかしでかけてある感じ)
 全体的に作品のコンディションがよくないというのもマイナス点。その上、入り口には、床材のせいで足音がうるさいことに対する言い訳の貼り紙がしてある始末。ハイビジョンで映像を流しているのですが、無音なのでつまらない。足音の言い訳するぐらいなら、音楽を流すとか、映像に音をつけてほしいものです。
 いったい、このギャラリーは何をしたいんでしょうね。本日の展示内容なら、私とっては500円払う価値ありません。モールに遊びにきたついでに冷やかすならまあいいかもしれません。立地を考えたらもっと面白いことができそうなだけに残念です。いっそのこと浮世絵グッズのショップにしてしまった方がまだ気が利いていいるような気がします。
 本日、唯一の収穫は、山東京伝作の絵本《朧月猫の草紙》の初編から7編までがでてたことぐらいでしょうか。これは、珍しかったので、往復2時間分の時間が無駄にならずにすみました。
 
 まだ、始まったばかりなので、今後の変化に期待しましょう。 

Ukiyoe2Ukiyoe4

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「仏像 一木にこめられた祈り」展 10/3(火)〜12/3(日)

 Pa0_000910/3から東京国立博物館で開催されている、仏像展にいってきました。サブタイトルの「一木」という言葉どおり一木造の仏像の展覧会です。
 全体は、第一章:檀像の世界、第二章:一木彫の世紀、第三章:鉈彫り、第四章:円空と木喰、の四つのパートで構成されています。時代的には、7世紀の唐で作られたものに始まり、奈良時代を経て11世紀の平安時代に進み、その後600年ほどをとばして、17世紀の江戸時代から19世紀初めまでの仏像がならんでいます。
 イヤホンガイド愛好家としては、まずはイヤホンガイドを入手。今回は《一般向け》と《仏像の見方ガイド》の2ヴァージョンが用意されています。そのうえ《一般向け》のナレーションは市原悦子さん。気分は「まんが日本昔ばなし」。シナリオも良く考えられていて、コーナーとコーナーを移動する間にはまめ知識が挟まれ、いくつかの像のところではBGMとしてお坊さんの声明が流れます。これだから、イヤホンガイドはやめられません。
 贅沢をいうなら、ペア用ツインイヤホンが欲しいところ。友人と一緒に鑑賞していたので、同時に二人で聞けたらと思ってしまいました。デートで来てたカップルも結構いたので、需要はあると思うんですが。どうでしょう?東博さま。
 展示の演出は割とストイックで、ライティングとバックにシックなクロスをたわませる程度。でも、一体一体がとても印象的。小檀像の展示では、ガラスケース+ファイバーライトが使われていて、クールな感じが新鮮で素敵でした。
 ちょっと残念だったのが、前期展示の主役ともいえる《菩薩半跏像》のライティング。かっこ良かったのだけど、設定身長と違ったせいか、像を回りながら見ると、直接光源が目に入ってしまうポイントがあって不便しました。
***
 「仏像展」という言葉で、私の頭の中に浮かんだのは、平安期のエレガントな仏像や鎌倉期のカッコいい仏像のイメージ。ところが、実際に行ってみると、そのような方々はいらっしゃいませんでした。サブタイトルの「一木」を見逃していたんですね。
 一木造というのは、頭や体幹部を一本の木材から彫り出した仏像です。ちなみに、イメージしていた平安後期〜鎌倉期の仏像は、もっぱら寄木造あるいは割矧造という技法でつくられています。一木造ではありません。だから、彼らがいらっしゃらなくて当然といえば、当然。それゆえ、江戸時代の円空まで間があいてしまったということでしょう。
  とはいうものの、白檀に刻まれた小さな仏像の繊細さや、等身大の一木彫(一木造の中でもできるだけ全体を一本の木から掘り出そうとしたもの)の存在感には、一見の価値があります。
 中でも、《菩薩半跏像》の美しさは格別です。等身大の像はどこか素朴な感じが拭えないところがあったのですが、この像にはそういった素朴さは感じられません。洗練された優美さにうっとりしてしまいます。
***
 仏像をみていると、「こんな顔した人にあったことある!」と思ったことありませんか。今回、私、三谷幸喜・仏、大沢たかお・仏、ボビー・オロゴン・仏を発見しました。三谷幸喜・仏にいたってはお3方もいらっしゃいました。三谷氏、仏像顔なんでしょうかねえ。

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東京国立博物館のライトアップイベント

Kiosk2
Houshou2
10/31〜11/5まで、東京国立博物館で夜間開館とライトアップ&邦楽ライブがあるというので、さっそく行ってきました。正直あまりたいして期待はしていなかったのですが、ライトアップと音楽だけでなく、建物壁面に収蔵作品のスライドを映すという趣向が思いのほか楽しくて、大はしゃぎしてしまいました。



Green2Limegreen2

正門の正面にある池にライトアップが映えてとってもステキでした。雅楽は平成館、東洋館の外で行われていました。写真は東洋館。右上の丸い光はお月様です。
 写真の北斎、広重の他に、写楽、酒井抱一《夏秋草図屏風》、俵屋宗達(の方だと思う)《風神雷神図屏風》、《高雄観楓図屏風》、彫刻や刀剣、染織品、蒔絵なんかの写真も映されてちょっとしたクイズ気分でした。


MirrorGakagaku 

GreatwaveHirosige

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