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日本の美 三千年の輝き
ニューヨーク・バーク・コレクション展

PA0_0007東京都美術館(3/5)まで

 普通の展覧会なら、それ1点で目玉になりそうな作品が目白押し。縄文時代から江戸時代までの日本の美術が大集合といった様子なのだけど、全然散漫な感じがしない。“バークさんの好み”というフィルターによって選別されたことで、一本筋が通った「日本の美の世界」になっていた。
 ひとつひとつの作品の素晴らしさもさることながら、展示全体から「私は日本の“こういうところ”が美しいと思う」といったバークさんの趣味が感じられて面白かった。
 どうやら、バークさんは日本の美術の中にある《優美さ》のようなものに魅力を感じているらしい。コレクターの好みが見えてくる所が個人コレクションの良さなのかもしれない。
 
 展示はB1Fから2Fまでの3フロア。一応、縄文時代から始まる構成にはなってるけど、厳密に時代順というわけではなく、作品のジャンルも考えて構成されている。特に屏風は水墨から琳派までサイズもジャンルも多様で充実していて、屏風 mylove な私としては嬉しいかぎり 。
 
《B1F》
●最初のエリア (縄文土器、彫刻)
 白眉は快慶作「地蔵菩薩立像」。快慶(伝)作「不動明王」もいいけど、やっぱり「地蔵菩薩立像」がお勧め。小さな像だけど立ち姿の優雅さ、衣の襞の曲面の繊細さはため息がでるほど。横姿や後ろ姿も風情があって素敵。
 ここで展示してある仏像(&神像)はもともとは、着色してあったものだという。てことは、作られた当初はとってもフィギュアっぽかったてことね。頭の中で村上隆の美少女フィギュアとお地蔵様が並ぶ(^^;;
 そうそう、最初の方にある平安初期の神像は、一見素朴に見えるのだけど、口元のあたりは繊細に彫刻されていて、微妙な表情が表現されていたのには感心してしまいました。でも、顔をそこまで刻めるのなら、他の部分もちゃんと彫ってよと心の中で小さなツッコミをいれる私でありました。

●第2エリア
 ここでの一番のヒットは「源氏物語絵巻」。天地15センチ位の巻き物に絵と文章を墨だけで書いたもの。何かに似ている・・そう、漫画の単行本!!。製作は宮中の女官だそうで、ますます少女漫画の気配が。「ベルばら」ならぬ「源氏物語」に読みふける女官の姿と、修羅場の漫画家状態の女官たちの姿が交錯する。おそるべし漫画の国日本。
 
●第3エリア〜《1F》
 ここから、屏風大会が始まります。やっぱり屏風は現物を見るのが一番。ひとつひとつの絵柄をしっかり見るのもいいけど、斜めから見たりするのもお勧めです。思いきってはなれたところから、茫洋として眺めると立体的にみえてくるのも立体展示ならではの楽しみ。
 どの屏風も良かったけど、英一蝶の「雨宿り風俗図屏風」が素敵でした。

 おっと、B1Fから1Fに上がったところのスペースは焼き物にあてられていました。
 そんなに点数はなかったけど、小代焼の「白濁釉角徳利」があったことにちょっと感動。焼き物の中では、私は小代焼が結構好き。やわらかな釉の調子に深みというか微妙な変化あって見飽きないのよね。
ちなみに、この「白濁釉角徳利」の前所有者は白州正子さんらしい。

 1Fには屏風の他に、肉筆浮世絵の掛け軸が。美人画のルーツとしてよく本などで見かける懐月堂安度の美人図があったのにはびっくり。
 
《2F》
いよいよポスターにも使用された曾我蕭白の「石橋図」!獅子のモブシーンというアイデアとその威勢のいい筆に惚れ惚れとしてしまいます。頭の中に流れるBGMはやっぱり「ジャングル大帝」。そうそう、その隣には長沢蘆雪の軸があった。よく「マネとモネ」がごっちゃになると言う人がいるけど、私の場合は「長沢蘆雪と曾我蕭白」(^^;;なぜなんだ?長沢蘆雪は2点でてたのだけど、中でも「月夜瀑布図」は斬新でカッコ良かった。

そして最後は
伊藤若冲の「月下白梅図」と「双鶴図」。「月下白梅図」はかなり大きいので、その前に立つと圧倒されます。こうしたスケール感は画集では味わえないよね。

と、いうことで多分1時間半位でしょうか。充実した展覧会でした。

とっても、シ・ア・ワ・セ(*^^*)

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