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『狼の帝国』ジャン=クリストフ・グランジェ

高岡真訳 創元推理文庫 2005.12.16(本体1,000円)

 『クリムゾン・リバー』『コウノトリの道』と2作とも読んで面白かったので、ちょっと高かったけど読んでみることに。
 あいかわらずケレン味たっぷり。トンデモ話のような医学ネタと政治ネタを巧みに織りまぜ、ひとつ謎が解けるとその中から次の謎が現れるというストーリー構築は、まさにマトリューシュカ!
 話の柱のひとつはパリの裏側にあるトルコ人社会。トルコ人問題はドイツのものだと思っていたけど、フランスもそうだったのね。もっとも、パリにはいろんな国の人がいるから、トルコ系が他民族にくらべて大きなボリュームを占めてるかどうかはわかりませんが・・・。ふつうに思い描くパリとはずいぶん違う世界が描かれています。その点も読みごたえがありました。
 そうそう。この作者、登場人物に厳しい(^^;;
 
1,000円分の価値はあったかな。

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» 読書記録-[Jan 03,2006] [Megurigami Nikki]
狼の帝国 ジャン=クリストフ・グランジェ, 平岡 敦  前作の『コウノトリの道』を読んだ際に、本作が近々刊行されるという後書を読んで楽しみにしていた作品です。  夫の顔が認識できなるという記憶障害に苦しむアンナ・エイムズは、その原因を探る中で自分の過去に纏わる陰謀に気付き、そして巻き込まれていきます。同時にパリのトルコ人街で、顔を潰されるという悲惨な死体が次々と発見されるという事件が発生し、若き刑事ポール・ネルトーは往年の勇名を馳せた元刑事ジャン=ルイ・シフェールと組んで事件を追う... [Read More]

Tracked on 2006.01.03 at 01:25 AM

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