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「華麗なる伊万里、雅の京焼」展 伊万里編

 様式展開が分かりやすく説明されていて、よかったです。
 乳白手の生地が染付けに使われないのは、青が黒ずむためだった、とか。金襴手の「輸出用」と「国内用」の様式の違いを、「遠くから眺める」と「手に取って眺める」という点で説明してくれるなど、イヤホンガイドの細かい説明に、築かれる「へえ」の山。
 そんな御勉強的な感心はさておき、
 私「青磁染付水車文皿」に恋してしまいました。
 口縁の青磁釉の翡翠色、泡だつ波の意匠と色の調子、染付の青、白磁の胎の透明感、僅かなゆがみすらない整った形。ああ、いくらでも賛美の言葉をつらねられそう。もともと、鍋島は好きなのですが、今回は、この作品をみれただけで十分シアワセです。
 私にとっての鍋島の魅力は、平面構成を突き詰めて意匠化へ爆走すると同時に、すみずみにまで神経のいきとどいた完璧主義の緊張感がただようところ。
 だから、「色絵組紐文皿」とか「色絵輪繋文三足大皿」なんてみるとクラクラしてしまいます。でも、今回出てた「染付雪景山水図大皿」は、別の意味で素敵でした。水墨画の繊細な風情がみごとに焼き物に表現されていているだけなく、染付という技法の個性とかみあっていて、見入ってしまいました。
 

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Comments

私は、美術館へ行って「イヤホンガイド」なるものを、まだ使用した経験がないのですが、何やら面白そうな解説が……。
恋をするような、ステキな出逢いがあったんですね(笑) 数多くある作品の中で、そういったモノに出逢えるのは稀だと思うし、何よりも幸せな瞬間ですよね!
そういえば、展覧会予定……。私も「北斎展」はぜひ観たいと思っております!!

Posted by: 七織 | 2005.10.14 at 11:21 AM

七織さま
イヤホンガイドは基本的にはお勧めです。説明プレートでは書ききれない情報や、見どころ、エピソードを紹介してくれます。
しかし!!以前Bunkamuraで開催されたフジテレビがらみの展覧会のガイドは最低でした。局アナがナレーションするのは、まあ、いいんですが、「美しい」「感動する」とか、本来見る人にゆだねられる部分ばかりをいうんで、うんざりして途中ではずしました。まともに情報を提供できる能力がないのか、見識がないのか、きっと両方でしょう。とりあえず、フジテレビがらみの時はやめてます。
旧国立系(ちなみに今は独立行政法人)のハコでの展覧会であれば、経験上ハズレを感じたことがないので、ぜび、ガイドをお試しください。

Posted by: 朱権 | 2005.10.14 at 11:42 AM

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