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『死より蒼く』フィオナ・マウンテン

竹内さなみ訳 講談社文庫 ¥933(本体)

ラファエル前派(略称PRB)がらみっていうんで、文庫の割には高かったけど買ってしまった。
PRBの主格だったD・G・ロセッティは、高校時代の私のアイドルだったし(^^;;。
カバービジュアルがミレーの『オフィーリア』というのもツボ。
現代のイギリスで、ロセッティの妻だったエリザベス・シダルに傾倒してる女の子が行方不明になるってお話。主人公は家族史探偵っていうあんまり聞き慣れないご商売。その仕事の内容が書かれてて、それだけでも結構おもしろかった。妙齢の美女という設定は好みだけど、内面を冗長に書き過ぎてるきらいがあって、ちょっとへきえきしてしまう。場面の描写は美しくていいんだけどね。
文中にPRBの作品名や人物、ちょっとしたエピソードなんかがちりばめられているので、PRBファンにはツボかもしれない。行方不明になる女の子だけじゃなく、主人公もハイティーンの頃はまってたということは、イギリスの文学(芸術)少女にとってPRBに熱あげるのは、わりとメジャーな傾向なんでしょうかね。日本の女子高生としては結構マイナーだったんだが。
まあ、PRBは19世紀のQUEENみたいなもの(人数があわないけど)と考えれば納得がいくような気もする。
PRBネタのミステリーなんて、あんまりお目にかかれないので、とりあえず損した感じはしなかった。
次回作を読むかどうかは、微妙。

QUEENてことは、ロセッティがフレディーで、ミレーがロジャーか(^^;;。
ロセッティって、若い頃の自画像はかっこ良かったんだけど、年取った写真はどうみてもヒゲづらのハンプティ・ダンプティ(泣)

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