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『震災列島』石黒耀

 前作の『死都日本』に比べるとちょっとがっかりな出来。最大の原因は、復讐劇を絡ませたことだと思う。前作の魅力は、科学的な知識に基づく災害のリアルな描写、その中で困難に立ち向かう人々の心意気が描かれていたことだと思う。それが、『震災列島』では災害をスパイスにしたハードボイルドに仕上げられている。そんな話であれば他の作家で十分。復讐の原因を娘への性的暴力という設定にしてしまうのも安易だし不愉快。
 編集者は石黒耀の商品価値を見誤っているような気がする。災害が続く昨今だからこそ、彼にしか書けないものを書かせて欲しいし、もっと災害小説としての独自性を目指して欲しいものだと思う。
 災害小説??といえば、『日本沈没』by小松左京。もっとも当時はSF扱いだったけど。もはやSFなんて暢気な話ではなくなってきたような。

 そういえば『死都日本』読んで車種を変えた人(^^;;が身近に・・・。

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Comments

>そういえば『死都日本』読んで車種を変えた人(^^;;が身近に・・・。

それは「私」とすずめが言った・・・。
のよね。ほほほほ。

Posted by: クック・ロビン | 2005.04.07 at 10:29 PM

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