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キャロル・オコンネル作 Shell Game

 あんまり内面を表現されないマロリーが、今回はめずらしくちゃんと描かれてる。感謝祭のNYと第二次大戦下のパリが錯綜するというお膳立て。
 NYのシーンは、感謝祭のバルーンパレードに始まり、マロリーの超お洒落なマンション、高級レストランにマジックシアター、アンティークなマジックの大道具小道具と、視覚的なイメージが広がる広がる。
 パリというか第二次大戦時代の方も、古い映画のようで映像が目に浮かぶ。
 でも、この話の最大の見所は、めったに他人に振り回されないマロリーが振り回されることかな。80才近くなのに、20代の女の子(マロリーじゃないよ)がときめくほどイイ男なんだな。このマラカイっていうマジシャンは。
 マロリーの周りの人々は、彼女を愛しているんだけど、同時に彼女なら人ぐらい平気で殺すと思ってる。マロリー自身は、少女時代にセラピストに貼られたレッテルに凹んでるんだけど、周りはそれにあんまり気がついてない。そのへんが今回はけっこうちゃんとわかる。マラカイを怪しいと思ってつけ回して、調べていく過程でマロリーは自分を振り返ることになるし、二人の間には奇妙な絆が生まれる…。
 DEAD FAMOUSまで読んだ中ではこれが一番好きかもしれない。涙で曇って前が見えない(おおげさ)。
 そうそう、カシミヤジャケット+Tシャツ+デザイナージーンズ+スニーカーっていう定番以外に、今回はドレスアップシーンがけっこうある。
 おめかしマロリーを見てリッカー爺やは「気にいらない」って思うのがかわいかった。

つうことで、早く翻訳だしてください。東京創元社さま。
予告してからずいぶんたってるんですけど。
読んじゃったけど、ちゃんと買うから。

Carol O'Connell "Shell Game" Berkley fiction 1999

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