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森博嗣10本勝負

 先月末に姉から森博嗣10冊セットを渡された。「絶対にはまるから」とはいわれたものの、森博嗣は新本格だと聞いていたので読む気にならず、しばらく部屋の隅にほったらかしておいた。先週末寝込んだので、とりあえず1冊読んでみたら、意外に面白かったのではまってしまった。
 おそるべし。姉上殿。つーか、趣味が一緒ってことね。

1.すべてがFになる The Perfect Insider

 設定は納得できた。というか、浮き世離れした設定を、とりあえず納得させるだけの書き方ができてるって言った方がいいかもしれない。
 で、ヴィジュアル的にはエグイかもしれないけど、ストーリーとしては理にかなってるから、結構同調しやすかった。
 
2.冷たい密室と博士 Docters in Isolated Room

 テンション的には「F」よりは緩い。わりと普通の密室ものという印象。第1作と違ってフツーの人の殺人だから、フツーの動機とかが絡んできて、切れ味が鈍っている感がしないでもない。
 これを第1作にしなかった編集者はお見事。

3.笑わない数学者 Mathmatical Goodbye

 最大の疑問は、オリオンの謎になぜ犀川センセともうひとり以外の人が気が付かなかったのかってこと。常識的に考えれば正解にかなり近いところまでいくはずなのに。そんな謎を大上段にかまえんでも・・て気がしなくもない。そこに気が付かれないように、文章を運んではいるんだけどね。
 まあ、少女漫画の部分はツボを押さえてるんで、やっぱり読んでて楽しい。
 
4.詩的私的ジャック Jack the Poetical Private

 少女漫画度がどんどん上がっているような気がする。文字で読む少女漫画?
 
5.封印再度 Who Inside

 少女漫画全開モード!!今回は謎解きよりも少女漫画部分がメインでしょ。どう考えても。
パズルの部分は、ある程度の所までは察しがつくのだけど、知識がないと正解がでないってところがミソ。

6.幻惑の死と使途 Illusion Acts Like Magic

 時として理系の男はとてつもなくロマンチックな言葉を臆面もなく口にする。っていうか、口にした言葉がそう聞こえるだけで、本人にはそう言う意識はないんでしょう、きっと。ねえ、犀川センセ。
 ミステリ部分よりも少女漫画部分にはまって読み続けるのでありました。
 
7.夏のレプリカ Replaceable Summer

 う〜ん、この英文タイトル、ものすごくカッコイイ。内容的には、萌絵ちゃんとお友達のお話、ってとこかな。
 
8.今はもうない Switch Back

 これは、一本とられました。お見事です。
 
9.数奇にして模型 Numerical Models

 タイトルがわけわかめです。オタクな世界が炸裂してて、なかなか楽しい。コミケは知らない世界ではないし、フィギユアな人とか鉄な人もしってるんで、そういう意味では妙に親近感あり。

10.有限と微小のパン The Perfect Outsider

 「F」以来、久々にテンションの高い話。「F」とこれだけで完結といってもいいかもしれない。でも、萌絵ちゃんの追いつめられる感覚は、2〜9作で積み上げてきた少女漫画の部分があったからこそ、よりせつなく感じたんんだろうな。そういう、意味では間にゆるめの話を積んで来た意味はあったと思う。
 これが最終話だと知っていて読んだので、少女漫画部分をどういう落とし込みにするのかと期待していたんだけど・・・・・・。
 
 *********ネタばれ注意報*********
 
 これじゃ、三原順の「はみだしっ子」じゃないか〜〜〜
 

ということで、若干消化不良気味。
犀川&萌絵を二度と使えないようなオチにするのかと思ったのに。
これでは、リユース可能ではないか。
 

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Comments

はじめまして、きっかと申します。
タイトルに釣られました(笑)
リユースと言うか…短編集とか、読まれました?
S&Mシリーズ(犀川のSと萌絵のMで、一般的に「S&Mシリーズとよばれてます)だけでなく、Vシリーズ、それに、四季も。
とりあえずは、短編集をオススメしてみます。
私は今、Vシリーズを追っかけてます。面白いですよ。
如何せん、文庫主義なので、まだ後4冊読めないでいますが。
早く四季まで行きたい!

Posted by: 橘香 | 2004.11.17 at 08:55 PM

コメントありがとうございます。
橘香さん

解説とかで、完結っていうからそのつもりで読んでたのに。
肩すかし、ってかんじですが。今後も2人の話が読めるのは嬉しいです。
まだ、四季にもS&Mの話があると知ったので、
S&Mの出てくるのだけまず読もうかと思う、と姉に言ったら
「四季は春からちゃんと読んだ方が面白いし、四季を読む前にVシリーズを読んだ方がいい」と
教育的指導(^^;を受けまして、Vシリーズを買いに走りました。
姉の所には全部あるそうなんですが、貸出中だそうなんで。
姉の友人も、図書館で借りたのに、結局は買ってしまったそうです。
恐るべし、森マジック。
図書館と争ってる作家のセンセー方に教えてあげたい。

とりあえず、短編集も買い、ですね。財布が痛いです。

Posted by: 朱権 | 2004.11.19 at 09:56 AM

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