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RIMPA展 後期《どうぶつランド編》

9/17日から菱田春草の「黒き猫」の展示が始まったので早速行ってきた。その他後期展示には、俵屋宗達の「犬図」、下村観山の「白狐」、小林古径の「鶴と七面鳥」、中村岳陵の「白狗」が登場。何だか動物度の高い展示になっていた。

白眉はやっぱり「黒き猫」。ほわほわの毛の質感から猫の体温が伝わってきて、自分の膝の上に猫を抱いているような気分にさせる。近寄ってみても筆使いがほとんど見えない。「猫の絵」というよりも「掛け軸の中にいる猫」という感じなのだ。とっても本物っぽいけど、こんな猫は実際にいないと思う。絵の中の猫は大人の猫なのに毛質だけが子猫のままなんだもの。でも、きっと春草はわざとそうしてるんだろうな、そんな感じがする。

意外にピンとこなかったのが下村観山の「白狐」。東京国立博物館の売店で縮小サイズの屏風を見ていたので、現物を見るのがものすごく楽しみだった。でも残念ながら「黒き猫」のすぐ後に見てしまうと、「屏風の中の狐」という存在感はなく、きれいな「狐の絵」にしか見えなかった。「白狐」に限っていえば縮小されて筆致が消えた縮小バージョンの方が私の好みだったらしい。う〜ん微妙だ。

単なる絵なのか、絵の中の動物なのかという点においては、「鶴と七面鳥」や「白狗」もやっぱり「動物を絵に描いてみました」的なパワーしかなかったような気がする。

その点、俵屋宗達の「犬図」は、リアルを目指してないだけ別の楽しさがあった。

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